2008年11月30日

自虐の詩

自虐の詩


自虐の詩


中谷美紀ががんばった映画第2弾。

第1弾は「嫌われ松子の一生」です。

まあ、あれと似たようなかんじですかね。

嫌われ松子から、ミュージカルを引くと自虐の詩になる。

田舎の冴えない貧乏ブサイクが、卒業して上京。

流れ流れてなぜか大阪でチンピラの阿部寛と同棲生活。

阿部寛はパチンコ三昧、気に入らないことがあるとすぐちゃぶ台をひっくり返す無口な大男。

スーパースローでのちゃぶ台返しはばかばかしくて楽しいね。

そんな男に心底惚れ抜いて、ラーメン屋で働いて支える中谷美紀。

なぜそんなに惚れているのか、

阿部寛はヤクザっぽいけどどこの組にも入ってないのはなぜか、

中谷美紀の学生時代、

二人の出会いをさかのぼって見せていく。

中谷美紀がほんとにブサイクで演じてて楽しいだろうなあと。

まあ、中谷美紀って美人女優というキャラじゃないすか。

その美人女優が、ここまでブサイクを演じきったということが、

世間的には評価されて高ポイントなんだろうけど、

中谷美紀も、すっぴんで気を抜いてたらあんな顔だろ?と思うので、

ブサイクを上手く演じたからといって、とくにすごいとは思わないんす。

美人キャラの人が、ブサイクをやったからどうこうではなく、

中谷美紀は、感情をしっかり演技で見せることができているところが良いんすよ。

表現としての演技ができているのが見てて面白い。

役者は演技のリアルさにこだわりすぎて、

逆に何も伝わらない演技になりがちなんすけど、

中谷美紀の演技スタイルはなかなかいいですね。

阿部寛もいいっすよ。

でかいから。

ほとんど喋らないけど、あの体のでかさ、ぬぼっとそびえたってる姿だけでOK。

なんであんなボンクラに惚れてんだろうねと、

アパートの下の階に住むカルーセル麻紀も不思議に思ってますが、

後半、それが明らかになるんすけど、

それが、ほっこりするんですよ。

そんなことがこの二人にあったなんてとしみてくる。

パンチパーマででっかい犬のプリントが入ったトレーナーとか着てる

見るからに大阪の兄ちゃんな阿部寛が、

昔は長髪でマトリックスみたいな格好してたとは、驚きです。

中谷美紀はシャブ中の立ちんぼという、これまたハードなことやってた女。

阿部寛が中谷美紀をなぜか熱烈に愛していて、

その愛にとまどう中谷美紀。

なんだかドラマみたいってドラマですけどね。

そりゃあんだけのことがあれば、

阿部寛がパチンコ三昧でちゃぶ台返し三昧でも笑っていられるわけだと、納得です。

傍目から見れば、なんであの二人、一緒にいるんだろうってカップルは多いけど、

まあ、そこは二人にしかわからないそれまでの紆余曲折があって、

そうなってんだなあと。

親父の西田敏行が、銀行強盗で逮捕されて音信不通だったのが、

ひょっこり出てきて遠藤憲一のラーメン屋にいすわってしまったり、

貧乏仲間の同級生との再会があったりで飽きずに最後まで見れました。

あの貧乏同級生を演じた子供はすごい迫力あったなあ。

丸岡知恵っていう子。

成長したらアジャ・コングになってました。

中谷美紀の学生時代をやった岡珠希っていう人もよかった、ものすごく普通で。

監督は堤幸彦

・中谷美紀/自虐の詩日記
自虐の詩オリジナル・サウンドトラック
・業田良家/自虐の詩 (上) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)


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