涙そうそう

涙そうそう


涙そうそう


死ななくていいんじゃないすかね。

っていうか死んで話を〆るのは避けて欲しかったなあ。

そこだけが不満だなあ。

死なずにオチを付けてくれたらよかったんだけど、

死んで感動みたいな楽なほうに逃げたなと。

けっこう良い映画だったっすよ。

まあ、簡単に言えば、

くりいむレモン」の二人がHする前の部分を引き伸ばして映画を1本作ったってかんじ。

さわやかな義兄妹愛ってところ。

血のつながらない兄と妹。

子供のころにさ、

わたし大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる~、

ばかだな、兄妹は結婚できないんだぞ、

どうして~?

しらん、

どうして~?

しらん、

と言い合った仲の良い兄妹が成長して一緒に住んで、お互いを大事に思う気持ちと、

兄妹という関係の間で揺れ動くという定番な設定。

最後までプラトニック。

まあ、ときたま妻夫木聡がエロい目で長澤まさみを見てることがあるのだが、

長澤まさみは、にいに~と幼い甘えた声を出すぐらいで、

兄をそんなに男としては意識していない。

妻夫木の恋人、麻生久美子にライバル心を燃やして、

二人の仲を裂こうとするとかもないし、

いたって普通の兄妹みたいに振舞ってる。

まあ、妻夫木聡は完全に意識しちゃってるから、

ときどき行動が変になる。

いろんなことを気にする器の小さな男なんすよ。

念願だったお店を開店できたと思ったら、詐欺にあってお店はパア。

借金だけが残った。

長澤まさみが、今までの仕送りをゆうちょのぱるるに貯金してたから、

返済に使ってといっても受け取らない。

ええかっこしいなんすよ。

完全に女として意識しちゃってるからね。

弱みは見せられないみたいな。

麻生久美子の親父から金を渡すから娘とは別れてくれと暗に言われたときも、

そんなんじゃないんですよと切れて拗ねる。

麻生久美子は琉球大学の医学生でね、家も医者で、将来つぐことになってる。

片や妻夫木は高校中退です。

親父に金を突き返して、麻生久美子とは付き合い続けるのかと思いきや、

ぼくと君とじゃつりあわないと思ってたから、別れようとかいっちゃってさ。

学歴コンプレックス。

やだやだ、こういう男は。

オレなら橋爪功から金をもらって、なおかつ麻生久美子とも付き合い続けるけどね。

だって男と女の関係なんていつ終るかなんかわかんないし、

いちいち外野から別れてくれといわれなくても、

ダメになるときはダメになるんだからなあ。

妻夫木聡の演じるキャラはけっこう怖いキャラじゃないすかね。

表面上は躁状態かよっていうぐらい陽気を装ってるけど、

内面ではドロドロと暗いことを考えてる。

長澤まさみを裸にしてチョメチョメとか、いっぱい想像してて、

それを悟られまいと陽気に振舞うみたいな。

すっごいおもろい人物なんすけど、

それをあっさり殺してしまうのはもったいなかったなあ。

なんかさあ、別にやりようがあったんじゃないかなあ。

兄貴を死なせずに、兄妹の絆を表現することはできたんじゃないすかね。

うーむ。

海辺でおばあと話すシーンは、いいことはいいんだけど、

おばあ役の人の味に頼りすぎだろ、あのシーン。

兄貴のこと思って泣いて、いつものクセで鼻をつまんで我慢する長澤まさみに、

泣きたいときは我慢しなくていいんだよと、語りかけるシーン。

あそこはおばあじゃなくて兄貴が妹にいうっていうシーンにしたほうがよかったんじゃないかね。

まったく歳をとらないトランペットおじさんに死んでもらってだね、

鼻をつまんで涙をこらえる長澤まさみの手を握って、

妻夫木聡が我慢しなくていいよとなぐさめるみたいな。

そんなかんじの終り方が見たかったな。

泣くときに鼻つまんで我慢するという二人共通の癖、

あれどうなんすかね。

なんか臭いのを我慢してるように見えて、あんまりよくなかったんすけど。

ラストの展開だけ不満だけど、なかなかよかったですよ。

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