『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』を観ました【映画】マドンナ役にかたせ梨乃、牧瀬里穂、小林幸子の3人を迎えた男はつらいよシリーズ第47弾



松竹 寅さんシリーズ 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

年末年始は男はつらいよ。

いよいよ男はつらいよシリーズも終わりに近いと予感させる47作目。

なんかこう、元気がないんだよなあ、全体的に。

たそがれちゃってる。

晩年の雰囲気が全体に色濃く漂ってる。

寅さんは、なんか幽霊みたいだし。

覇気がないというかなあ。

見てて危なかっしいというかなあ。

大丈夫かな、途中で声がでなくなるんじゃないか、

倒れちゃうんじゃないかという危なっかしさがある。

タコ社長も年取ったなあ。

威勢がよくて暴れん坊で

どうしようもない奴だけど

情に厚いいいとこある奴って感じだった寅さんも

47作目までくると

人生の終わりが近いことを悟って

静かにその時を待つ人のような雰囲気を醸し出す。

渥美清の演技が枯れてる上に

ストーリーも旅と出会いと別れを扱ってるだけで

がっつりとした恋もドラマも描かれない。

吉岡秀隆と牧瀬里穂の恋話も

まだ始まってもいない状態で映画は終わってしまう。

渥美清とかたせ梨乃の話は

恋物語にはならないにせよ

何かもっとあってもいいような感じなんすよ。

旅先での他生の縁っていう小エピソードでしかない。

小林幸子の話もそうだしなあ。

小エピソードが3つあってなんとか

映画としての体裁を整えたって感じで

本エピソードがないんだよなあって感じっすかね。

牧瀬里穂の勝ち気な娘役はなかなかよかったし、

吉岡秀隆の毛量は相変わらずすごいし、

やっぱり若さの力強さはすごいもんだなと思ったな。

吉岡秀隆を主役にすると

寅さんをどうストーリーにからめるのかっていうのが

難しいんだろね。

まあ、吉岡秀隆の若さあふれる躍動感と

老いた寅さんの悟りの境地感の落差がものすごくて

けっこう楽しめることは楽しめましたねえ。

セールスとは物語を売ることだと

鉛筆を売る実演をしてみせるシーンは

さすがの寅さんって感じだったなあ。

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『MAKERSメイカーズ―21世紀の産業革命が始まる/クリス・アンダーソン』を読みました【読書】



MAKERS―21世紀の産業革命が始まるクリス・アンダーソン

製造革命っていうやつか。

昔はアイディアをもってる個人が

そのアイデアを製品にするには

生産設備を持つ大資本にアイディアを買ってもらうしかなかった。

それが現代ではインターネットの発達により

クラウドを使って

資金調達もできるし

工場にダイレクトに発注できるし

3Dプリンタで見本を作ることもできるしで

アイディアを持つ個人が自分で製造を行うことができる。

そういう時代がきてるっていう本でした。

インターネット・バブルのときは

情報革命でアイディアで勝負して起業する人たちが出てきた。

その次の段階は

ものづくり、製造の部分までも個人でっていうことですかねえ。

すごい時代になってきたなあ。

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『ラストベガス』を観ました【映画】マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマンらオヤジ4人組によるコメディ



ラストベガス

老人版ハングオーバーってことっすかねえ。

爺さん4人がラスベガスでバチェラー・パーティーする映画。

やっぱり老いってのは悲しいことだよなあ。

子供の頃と年老いてからとを比べれば

若かった頃のほうが良かったとなるのは

当然といえば当然っすね。

いやね、そんなことはない

年老いてからは年老いてなりの

良さがあるし、楽しみもあるとか

言うけども、そうだろか。

体にガタが出てきてあちこち悪くなって

頭もぼんやりしてきて

若いときよりもいいなんて言えるだろうか。

頭の中は子供の頃と変わってないのに

体だけはどんどん老化していく、

その変化を頭が受け入れようとしないって

マイケル・ダグラスが言ってましたけども

そうなんすよねえ。

老人は自分のことを老人とは思ってない。

当たり前なんすけどね。

まあ、コメディなんすけど老いということを

考えてしまう映画だったすねえ。

典型的なよくある老後のタイプを

4人のキャラクターに振り分けてあります。

マイケル・ダグラスは若作りタイプ。

仕事で成功して金持ちで娘ぐらいの年齢の女を恋人にして

歯は真っ白で髪の毛は植毛でふさふさで

俺は現役だぜ感をプンプンさせてるジジイ。

ロバート・デ・ニーロは妻に先立たれて隠遁タイプ。

最愛の妻が先に死んでしまって

何もやる気が起きなくて

一日中、起きたままのガウン姿で

部屋にこもりっぱなし。

モーガン・フリーマンは病気持ちタイプ。

軽い脳卒中で倒れたことで息子から子供扱いされて

あれするなこれするな

常に安静にしておけと

老人らしく静かに振る舞うことを強要されてる。

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ユニクロの『エクストラファインメリノVネックカーディガン』を買って着たんだ【服】

ユニクロ「エクストラファインメリノVネックカーディガン」商品番号:078688

ユニクロのエクストラファインメリノVネックカーディガンを

ワゴンでゲット。

これはヴィンテージチノとならんで

定番中の定番と言えるお品ですね。

とにかく薄くてさらさらっとした生地が絶妙。

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H&Mの『ウェビングベルト』を買ってきたんだ【アクセサリー】

H&Mのウェビングベルト

H&Mで初めて買ったもの。

いやー、エイチアンドエムって何回か行ったことあるんすけど、

毎回、何も買わずに帰ってた。

やっぱどこのアパレルも

レディースには力を入れてるけども

メンズは売り場も狭いしアイテム数もあんまりないし、

値下げもあんまりないしで

いまいちこれっていうのがないっすね。

H&Mのターゲットはファッションに敏感な

十代後半から二十代なんすかねえ。

長く着れるかどうかより、

そのときの気分でコーディネートを楽しむファッションに敏感な若者が

買いやすい価格と品揃えなんだろね。

飽きたら捨てるぐらいの感覚。

まあ、自分のファッションセンス、

ファッション力のなさが原因なんすけど、

どうもこれだっていうのが見つけられなくて

せっかくだから何かあるかなと物色してみるけども

毎回H&Mから手ぶらで帰還していたのだが、

ついにこの前見つけました。

ウェビングベルトっていうやつらしいです。

呼称がよくわからないのだが

こういうバックルのベルトで

作業着とかミリタリー系でよくあるタイプのベルト。

定価599円(税込)のところウィンターセールをやってて

300円になってたので、これだと。

ワークマンとか行ったらもっと安く売ってるかも。

なんか懐かしかったんすよねえ、このタイプのベルト。

中学生ぐらいのときに

なんか流行ったのかなんだか知らないけども、

こういうバックルのベルトをつけてたような記憶が

おぼろげながらにあります。

webサイトを見たら説明に

金属のバックルが付いた布ベルト。幅約 3.5 cm。 100% コットン. 40℃以下で洗濯機で洗濯できる

って書いてあったんすけど、

実際の商品には

100%ポリエステルっていろんな言語で書いてあるタグが

値札と一緒にくっついてる。

どっちなんだろ、綿なのかポリなのか。

どっちでもかまわないけども。

もしかしてポリバージョンと綿バージョンがあって

ポリは旧商品だからセール価格になってたのかなあ。

こういうタイプのベルトのいいとこは

ウエストがどうなっても対応できるとこですね。

1本あると便利です。

締めたりゆるめたりするときに

カチャカチャうるさいですけどね。

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『幼年期の終わり/アーサー・C・クラーク』を読みました【読書】



幼年期の終わりアーサー・C・クラーク

今更、幼年期の終わりを読んでみた。

読むのは初めてだったなあ。

最近、名作SFを読んでみようと思い立って

最初に読んだのがこれ。

幼年期の終わりという題名と

オーバーロードがどうしたこうしたというのは

散々耳にしてきたんすけど、

今まで読んだことはなかったんすねえ。

なんかとっつきにくいというイメージがあるね、

昔の名作SFには。

これも読み始めはなんか入ってこない感じで

読むのがつらそうだと思った。

でも中盤ぐらいまで一気に読めましたね。

米ソが宇宙開発にしのぎを削っているところに

巨大なUFOが出現。

人類よりもはるかに高度な存在であるオーバーロードによって

否応なしに統治されることになる。

まるっきりレベルが違う存在なんすねえ、オーバーロードってのが。

最初は姿を現さない。

存在と声だげで人間に圧倒的な存在であるとわからせる。

国連の代表者かなんかだけと

直接、話をするんだな、オーバーロードのカレルレンというやつが。

これってまるで神様が存在していて

降臨したらどうなるのかみたいな話で

すっごいおもしろくないすか。

神様は何が目的なのか。

神を実際に目にした人類はどう生きていくのか。

そんな感じで先がすごく気になってどんどん読みましたねえ。

国連の代表者が反オーバーロードの勢力に拉致されるとか、

オーバーロードの姿をあばこうとするとか

サスペンスみたいな展開もあり

エンターテイメントとしても楽しめた。

人間がオーバーロードの姿を探ろうとしようとすると、

カレルレンが50年後にその姿を人類の前にさらすと宣言する。

人間の思惑の先の先をいってるオーバーロード。

うーむ、謎は深まるばかりだ。

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『バッドサンタ』を観ました【映画】ビリー・ボブ・ソーントン主演のブラックコメディ



バッドサンタ

なはは、なんだこれ。

悪いサンタっていうから、

悪のプレゼントを配る黒サンタクロースが出てくる

ファンタジー映画かと思ったらファンタジーじゃなかったよ。

ビリー・ボブ・ソーントンがサンタやってんすけど、

あれですよ、クリスマスシーズンにサンタの格好して

ショッピングモールで子供相手に

プレゼントは何が欲しいんだい、

ふむふむ、わかったよなんて言う仕事やってる人で、

ほんとは金庫破りのこそ泥っていうね。

妖精役の小人の黒人が

ショッピングモールの警報を切る。

体が小さいから隠れやすいわけ。

それで閉店後に金庫破って金とって

ついでに品物もとってという

クリスマスシーズン専門の窃盗コンビなのです。

なんかしらんけども

ビリー・ボブ・ソーントンはアル中で人生なげやりで

ぼろぼろなんすよ、精神状態が。

仕事も適当。

はーやっと終わったあってションベン漏らしたりするわけ。

休憩時間にゲームセンターで未成年をナンパしたり、

試着室でアナルセックスしたり、

ずっと酒飲んでるし、

もうめちゃくちゃ。

サンタクロースの格好なのが笑える。

サンタの格好で小便ちびってんだから。

サンタコスでむちゃくちゃやるのは笑えるし

楽しいんすけど、映画の出来としては良くないです。

なにがやりたいのかよくわからない。

ビリー・ボブ・ソーントンが少年と出会って

改心していく話っぽいんだけど

たいして変わってないんだけど

出会う前と後で。

それに少年がちょっと不気味なやつなんすよ。

人間とは思えない言動。

純真なのか悪意があるのかただのバカなのか

それとも賢いのか、さっぱりわからない子供なのです。

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『ポンペイ』を観ました【映画】バイオハザードのポール・W・S・アンダーソン監督による歴史スペクタクル大作



ポンペイ

キスが下手すぎる。

映画史上もっとも美しくないキスではないか。

あれはめちゃくちゃ盛り上がらなければならない

キスシーンなのに、台無しだぜえ。

あの女優さん、ちょっと微妙だなと思ってたんすよ。

美人系じゃないなあと。

愛嬌あるタイプなんだよなあ。

それがここで決めてくれっていう重要なキスシーンで

なんか鼻がひっかかって豚鼻になってて

上唇をお互いはむはむするという

ロマンチックさのかけらもないキスなんすよ。

あれは監督はちゃんと演出したのかなあ。

あのキスでなんでOKでたんだろ。

わけがわからない。

映画としてはけっこうおもしろくてよかったです。

見る前はポンペイ爆発で人々逃げ惑うみたいな

災害パニックムービーなのかとおもったら、

「グラディエーター」足す「ボルケーノ―」みたいな、

もしくは「トロイ」足す「ダンテズピーク」みたいな感じで

前半の1時間は奴隷の剣闘士が闘いながら

親を殺したやつへの復讐に燃えるというストーリーで、

後半の30分が噴火パニックパートになってました。

映像がよくできてる。

映像のできの良さだけで見れるなあ。

逆にいうと物語はちょっといまいちっぽい。

お姫様と奴隷のイケメンとの恋は

まあ、昔話とか神話だったらこれでもいいけども、

普通のドラマとして見ると二人がひかれあって

親密になっていく過程がなさすぎで物足りないですねえ。

それも映像的な力で押し切ってくれたらいいんすけど、

やっぱあのキスシーンはダメだろっていうか、

もっと美しく撮れよって思っちゃった。

剣闘士の戦いとか、

爆発して地割して建物が崩壊してる中を

馬で走るシーンとか

そういうのはすごい美しいし迫力ある映像で撮ってるんすよ。

なのに肝心の重要なラブシーンがあれかみたいな。

力の入れようが違いすぎるぞと。

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『her/世界でひとつの彼女』を観ました【映画】スパイク・ジョーンズが監督と脚本を手掛けたSFラブストーリー



her/世界でひとつの彼女

これはホラーだね。

なんかものすごく気持ち悪くて怖かったなあ。

なんだろなこれは。

不気味というか怖いというか。

人工知能の要求に従う人間の怖さというかなんというか。

声だけの存在なんすよ。

肉体はない。

知性があるのかないのかもわからない。

そんな得体のしれないものにたいして

親近感を抱いたり恋心を抱いたりするんだけど、

それはいったいなんと言ったらいいのかわからない感情。

不気味だなあ。

よくよく考えたらオナニーしてるようなものじゃないすか。

この映画はホアキン・フェニックスがオナニーするのを

見てるだけの映画のような気がする。

人のオナニーを見せられる気持ちの悪さ。

だから気持ち悪いと思ったんだろなあ。

世界観はいい感じです。

近未来SFなんすけどうまいんだよなあ。

ほとんど現在と変わらないけど、

入力装置が全部音声認識になってんの。

声で全部操作する世界。

これだけでずいぶんSF的雰囲気がでますね、

街並みとか衣装とか全然未来っぽくないんすけど。

ホアキン・フェニックスは手紙の代筆する会社に勤めてる。

いい手紙を書くと評判の男で

最近、妻と別れて落ち込んでる。

そんなときに人工知能型OSソフトが発売になるのです。

音声入力がメインになってる世界なので

OSもしゃべるわけです。

このソフトの売りは使うごとに

あなた好みにカスタマイズされたOSに成長していくというポイント。

軽い気持ちでこのソフトを使い始めたホアキン・フェニックスは

どんどんこのソフトにはまっていくってわけ。

OSの声はスカーレット・ヨハンソンがやってます。

セクシーなハスキーボイスでどんどん成長する。

ホアキンのこれまでの履歴、声の調子、性格など様々なデータを

とりこみ成長していくOSサマンサ。

受け答えがパーフェクトなんすよ。

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『オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ/森達也』を読みました【読書】



オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ森達也

オカルト、ラテン語で“隠されたもの”を語源とする言葉。

これがすべてを言い表している。

それがおもしろいっすね。

心霊、UFO、幽霊、超能力、予言、魂、などなど

オカルト現象と呼ばれるものは

隠されているんだよなあ。

本文でも再三書かれていることなんすけど、

オカルト現象は、興味を引くように人の前に現れる。

気がついた人間がもっとよく見ようと近づくと

姿を消してしまう。

なんだ気のせいかと目を離すと

また視界の片隅に出現する。

この奇妙な距離感をずっと保ち続けるのがオカルト。

まさに隠されたものですねえ。

オカルトに関する研究がまったく進まないのも

こういうオカルトの性質を考えると納得というか

そりゃあデータの積み重ねによる研究なんてできないなと。

興味は引くけども

詳しく分析しようとするとぷいっとどこかに消えてしまう。

無視しようとすると

また存在感をアピールするような現れ方をする。

なんだこりゃと。

気分屋のひねくれ者みたいな。

目立ちたいけど目立ちたくない。

どっちなのみたいな。

ほんとに“隠されたもの”とはよくいったもんすね。

そう考えると

どれだけ科学が進歩しようと

人間の能力が高まろうと

オカルト現象が完全に解明されることはないということですかねえ。

だってわかっちゃったら

隠されたものじゃなくなるわけで。

でもほんと笑っちゃうというか滑稽なとこありますよねえ、超常現象って。

なんかくだらないんだよなあ。

スプーンを曲げることを超能力!っって言っちゃう感覚。

スプーンを曲げて何か得あるの、意味あるの?

曲げたければ手で曲げればいいじゃない。

万力で挟んで曲げればいいじゃないかっていうね。

能力の誇示の仕方がおかしい。

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