『ヤバい経済学』を見た【映画】試合を見ずに八百長を証明できるか?異色の経済学者たちによるベストセラーを映画化したドキュメンタリー



ヤバい経済学

本の映画化。

確かヤバい経済学は読んだような気がする。

なかなかおもしろい本だったような。

基本的には本で取り上げている題材を

映像で見せているって感じなので

本を読んだことある人は

特に見なくてもいい内容だったかな。

経済学というとまったく役に立たない学問っていうイメージ。

学問とも言えないジャンルじゃないかというイメージがあるんすけど、

ヤバい経済学を書いた経済学者は

実際に実験したり

統計データを分析したりすることで

実際に起きている事象を説明してみるという感じなので

古い役に立たない経済学という感じはしません。

経済学というか社会学と統計学と

いろんなものをひっくるめてやってるって感じかな。

だから取っ付き易くおもしろい。

相撲の八百長疑惑についての分析は

一番興味深かったんじゃないすかねえ。

実際の相撲を見なくても

勝敗のデータを分析すれば

八百長が行われていることは疑いようがないという結論。

八百長があるかないかを調べる場合、

試合内容を分析して

手抜きがあるかないかを考えそうになるけども、

それは素人でも玄人でも判断がつきにくい。

八百長があるとすればどんな時か。

勝ち越しがかかった試合だと。

そこでの勝率が不自然に跳ね上がると。

試合内容を見なくてもデータを見れば明らかなんすよねえ。

おもしろいっすね。

何かを証明するときに

何のデータをもとにして

どこに着目すべきなのか。

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『陸軍中野学校 密命』を見た【映画】市川雷蔵主演のスパイサスペンスシリーズ第4弾



陸軍中野学校 密命

陸軍中野学校シリーズ第4弾。

うーむ、いまいちだったかなあ。

陸軍中野学校っていうのは

日本の諜報機関で、そこのスパイの一人が市川雷蔵で

スパイ活動するっていう話なんすけど、

うーむ、大味っすねえ。

まあ、モノクロの古い映画なので

今見るとなんか微笑ましいというかおもしろいというか。

日本やドイツの重要機密が漏れてる。

これは日本に極秘潜入したイギリスのスパイ“キャッツ・アイ”のしわざ。

キャッツアイを特定し抹殺するのが市川雷蔵の

今回の任務です。

市川雷蔵というとちょんまげのイメージが強いので

一九分けの髪型の雷蔵になんだか違和感が。

あと野際陽子が若い。

ドイツに機密を売ってるモルヒネ中毒の未亡人役で

セクシーでしたなあ。

まあ、スパイっぽい展開もあるし

アクションっぽいのもあるんすけどね。

始まり方とかけっこういいし。

いわれのない容疑で捕らえられた市川雷蔵。

上司にも見限られ、尋問が続く中、

牢屋で一緒になった元外務大臣と仲良くなる。

これは元外務大臣と雷蔵を顔見知りにするための作戦だったのです。

この元外務大臣は親英派でイギリスの要人とも交流がある人物。

こいつの周辺にキャッツ・アイがいるのではという目算。

現場のスパイ本人に何も知らせずに

任務が進行していく。

これぞスパイっぽい展開。

そういう感じでいいんすけど、

なんか途中で気が抜けた感じになっちゃう。

身分を隠して元外務大臣に近づくのだが、

なかなかキャッツ・アイの情報が掴めないとなると

市川雷蔵は自ら身分と目的を明かして

先生の周辺でキャッツ・アイぽい人に

心当たりないっすかねえと直に聞く。

私の知り合いにそんな卑怯なスパイなどいない!と

元外務大臣は怒って終わりです。

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『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』を見た【映画】ライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスによる悪霊を取り締る幽霊刑事のバディムービー



ゴースト・エージェント R.I.P.D.

これは惜しい!

映像も躍動感があって楽しいし、

設定も役者もいい。

「メン・イン・ブラック」が宇宙人を取り締まる刑事なら、

こっちは悪霊を取り締まる幽霊刑事です。

メン・イン・ブラックの幽霊版。

これはメン・イン・ブラックのような

おもしろバディムービーになり得た可能性を持っていたのだが、

おもしろさはメン・イン・ブラックに遠く及ばない。

話をいろいろと盛り込みすぎて

盛り込んだはいいけども、

そんなに盛り上がる展開も用意できてない。

最初の世界観とキャラクターの説明の部分が

一番おもしろくて、

中盤ダレて

最後はなんかだらだらしてるなあみたいな。

あの世とこの世をつなぐ

トンネル開通を目論む悪霊を退治するっていうことなんすけど、

その話は最後らへんになってから出てくるのです。

それまでずっとサイドストーリーというか

枝葉の話をやってるので

話が全然進んでいってる感じがしない。

まあ、でもおもしろいんですよ。

西部時代のガンマンのジェフ・ブリッジスと、

現代の刑事のライアン・レイノルズのやりとり。

これはメン・イン・ブラックのトミー・リー・ジョーンズと

ウィル・スミスのやりとりを彷彿とさせるおもしろさ。

バディ映画の定番っすよねえ。

ベテランと新人のイニシアチブの取り合い。

悪役がケヴィン・ベーコンなんすよ。

これもいい。

ケヴィン・ベーコンはやっぱり悪い役が似合うなあ。

見るからに悪そうなんすよ。

なんだろ、顔なのか目つきなのか

すっとぼけた表情なのか、

なぜかケヴィン・ベーコンは何かを企んでる、

それも悪いことをっていう風に見えちゃう。

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『バチェロレッテ ~あの子が結婚するなんて!~』を見た【映画】人気舞台劇をキルステン・ダンストらで映画化したガールズコメディ



バチェロレッテ ―あの子が結婚するなんて! ―

なんか人気舞台の映画化作品らしいっすね。

どおりで薄っぺらいなと。

薄っぺらいというか、

その場その場のおふざけでお茶を濁して

次から次へと場面転換していく見せ方が

映画というよりコメディ舞台劇っぽいのです。

だから登場人物が誰一人として人間味がない。

全員、ヤク中にしか見えない。

とにかく喚く騒ぐ。

ドラッグきめてラリってるようにしか見えません。

誰一人としてまともな人間は出てこない。

高校時代の同級生が結婚することになって

仲間が集結して大騒ぎするっていう話なんすけど、

結婚することになったのは、

太っちょで豚とバカにされていた女の子なのです。

キルスティン・ダンストら3人は、

え?あいつが私より先に結婚するなんて

なんなの!みたいな感じなんすよ、内心。

でもキルスティン・ダンストはパーティーを仕切る幹事をやってんの。

4人は友達というより、

なんだろなあ、太っちょをちょっと下に見てるんすよ。

おデブちゃんと付き合ってるのは、

この娘よりも私はマシだと

自分がパッとしないことを忘れて

平静を保つためみたいなとこあるわけ。

私は結婚もできてないし、パッとしない人生だけど、

あの子よりはマシだわねえと安心するために

つきあいをしてるような感じ。

まあ、友達付き合いでよくあるパターンですね。

自分よりも劣っていると思っている奴を見て

よし、私はまだ大丈夫と思うための友達。

キルスティン・ダンスト以外の二人も問題抱えてます。

問題というか大人になることを拒否し続けている

痛いおばさんです。

ティーンエイジャーのときに

子供を堕ろしたことがトラウマになってて

ヤリマンになってるやつとか、

なんでもいい加減で薬やって男とやって

相手の名前も知らないみたいなパーティーガールとか。

ヤク中かと思ったって言ったけど、

まあ、ほんとにヤク中みたいな奴らですなあ。

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『小さいおうち』を見た【映画】中島京子の直木賞小説を山田洋次監督が松たか子、黒木華、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子らで実写化



小さいおうち

これはけっこう好きだなあ。

昭和ノスタルジーなとこもいいし、

秘めたる思いの物語っていうのもいいしで、

なかなかよかったっすね。

ここ最近の山田洋次監督の演出がどうも苦手なんすけどね。

俳優にコント調の演技をさせるのが

どうもなあって感じなんすけどね。

それはまあそういう小津安二郎調が好きなんだろということで

受け入れるということでまあいいかと。

コント演技がうまい俳優、そうでもない俳優がいて

コント調演技がいい感じだったり、

あまりにもコントで笑っちゃったりで。

後半の妻夫木聡と恋人のやりとりは

コントにしか見えなかった。

あれはさすがにひどかったけど、

妻夫木聡ってコント調演技はあんまりうまくないっすね。

松たか子はけっこううまくやってたし、

室井滋は普段からコント調演技なのでうまい。

夏川結衣はダメだなあ。

コント調演技がうまくない。

橋爪功は器用なのでうまい。

黒木華はあんまり台詞がないので一人だけコント演技ではないように見えた。

吉岡秀隆は毛量がすごい。

そんなとこですかねえ。

倍賞千恵子は、さすがの常連で

コント調をコントに見えない水準でできてる。

話としては女中として若い時を過ごしたおばあちゃんの人生を

振り返るっていうヒューマン・ドラマ。

戦争があった時代の話なんすけど、

基本的に恋愛の話です。

昼ドラみたいな話なので、堅苦しくなく楽しめます。

てっきり、黒木華が吉岡秀隆にほのかな恋心を

という話なのかと見ていたら、

おや?みたいな。

奥様を見つめる女中の目に情念の炎がみたいな。

マッサージの時に、あなたの手は温かいわねという

奥様の手をパッと払いのける仕草にこれは!もしや…みたいな。

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『白ゆき姫殺人事件』を見た【映画】湊かなえの小説を井上真央、綾野剛らで映画化したミステリーサスペンス



白ゆき姫殺人事件

ミステリーらしいミステリー映画。

いやー、なかなかおもしろかったですね。

謎が謎を呼び、

中盤から後半にかけて解答編があり、

なんかいい話だなあってところもありで。

羅生門みたいなことですかね。

殺人事件があって、

犯人とおぼしき人物がテレビのワイドショーで取り上げられる。

その人物の周辺の人間たちは

あの人はこうだったああだったと語るけども、

それはあくまでもその人から見た話であり、

しかも意図して、または意図せず

記憶は嘘をつくわけで

事実や真実とは異なる像を結んでいく。

犯人であるという先入観が先にある証言が積み上がっていく。

それがツイッターやなんやらで

外野の無責任なつぶやきによって拡散していく。

実際がどうかということは

まったく置き去りに

ある種の流れができるという怖さや奇妙さ。

そういうおもしろさがありましたねえ。

一方、事件の内容はいまいちなのです。

井上真央が疑われることになる行動っていうのが

ちょっと無理ありすぎじゃないかって思ったなあ。

そこまでしてコンサートに行くかなあみたいな。

ちょっとした復讐というか

今までの鬱憤を嫌がらせして返すってことで

眠らせてどうこうとかやるのだろうか。

まさか、あの真相すらも井上真央が都合よく

記憶を改変した半分事実半分創作ってことなんすかねえ。

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『カノジョは嘘を愛しすぎてる』を見た【映画】青木琴美のコミックを佐藤健、大原櫻子らで実写化したラブストーリー



カノジョは嘘を愛しすぎてる

原作はマンガらしいっすね。

なんかマンガでよく見る

盛り上がる名場面、名シーンを中心に実写化したみたいな感じで

連載マンガを読んでるような感覚になった。

映画を見てるっていう感じはしなかったかな。

話の流れがあんまりというかよくわからない。

佐藤健と大原櫻子の恋愛話なんすけど、

二人の距離が近くなっていってるのか

遠くなってるのかどうなのかっていうのが全然わからない。

キスしたりとか佐藤健が泣いたりとかしてますけども

それで二人の関係がどう発展してるのかが

まったくよく伝わってこないのです。

場面としては盛り上がるシーンばっかりなんすけどね。

コーラがレモン味するとか言って

キスして味見するシーンとか

うわー、マンガっぽいって感じですし。

佐藤健のバンドがヘリ移動で

ヘリコプターからさっそうとバンドメンバー登場とかもマンガっぽいしで

これはけっこう原作マンガをマンガ的に忠実に

実写にしてるんじゃないかなあ。

だからマンガ的には楽しめるんすけど、

2時間で完結する映画としてはどうも一つの流れが感じられないので

ぶつぶつ切れ切れになってる名場面のつぎはぎに見えちゃって

二人は結局、相思相愛なのか恋なのかなんなのか、

何がしたいんだみたいな。

何が二人の障害なのかよくわからないみたいな。

くっつきたきゃくっつきゃいいじゃんみたいな。

恋愛話としてはなんかいまいちもやもや感がありますね。

あと、音楽業界が舞台になってるので

アートとしての音楽とビジネスとしての音楽の話とかも出てくる。

ヒットをしかけるレコード会社の人間として反町隆史が

売るためにはお前らみたいな素人の演奏はいらない、

見た目だけ担当してりゃいいんだよとか言うんすけど、

それでヒットできたら苦労しないっての。

プロの演奏でプロの音を聞かせれば素人の演奏よりも売れるって

そういうもんじゃないような気もするのだけど、

音楽業界ってそんな感じなんすかねえ。

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『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を見た【映画】ルッソ兄弟監督、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンら出演のアメコミヒーローアクション大作



キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

アクションがすごい。

そこがいいとこっすねえ。

キャプテン・アメリカって超人は超人なんだろうけど、

運動神経が異常に良いただの人間だろ?

でもすごいんだぜ。

飛行機からパラシュートなしで海面に降下したりするんだぜ。

高いところに登ったり

飛び降りたり、

ビルの内部をハルクみたいに

全てをなぎ倒しながら走ったりと

なかなかの暴れっぷりで楽しかったです。

背中に羽が生えて空を飛べる飛行システムを背負った相棒と一緒に

盾持ってるだけのキャプテンが空中戦するとか

すごすぎたなあ。

あの盾は万能アイテムっすね。

高いところから飛び降りても

盾をクッションにしたら大丈夫とか。

あれ、どうなってんだろ。

盾って投げていろんなところにぶつかって

戻ってきたりするじゃないすか。

衝撃を吸収する素材だったら跳ね返らないと思うんすけど、

そんなことないんすかねえ。

謎の円盤だなあ。

まあ、そんなツッコミは野暮天ってことですねえ。

アクションはすごいおもしろいんすけど、

話は細かいことはやっぱりマンガなんすよ。

大筋はいいんすよ。

組織の内部に悪が巣食っていたというのは

おもしろい話ですね。

誰を信用していいのか、孤立無援で主人公が奮闘する。

これはサスペンスで緊張感もあるしで

おもしろいんすけど、

それがうまくお話として展開するのかというと

え~、なにそれみたいな展開なんすよ。

スカーレット・ヨハンソンはスーパーハッカーかなんかしらんけども

パソコンショップの展示のMACでファイルの解析とかするのです。

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『ルート225』を見た【映画】藤野千夜原作、中村義洋監督、多部未華子主演のファンタジードラマ



ルート225

これはなかなかの結末だったっすねえ。

異世界に迷い込んだ姉と弟。

二人は元の世界に戻れるのかみたいな

冒険ファンタジーかと思ったら

そうじゃなかった終わり方。

なるほどなあと。

思春期の子供は

今までとは違う世界に飛び出していくってわけか。

子供から大人になっていく。

それを異世界に迷い込むというファンタジーで見せてる。

だから、二人は帰還しない。

元の世界には戻れない。

親がいた世界から親がいない世界へ。

これは子供が親から離れて

独り立ちしていくっていう話なんだろなあ。

まあ、そういうことなので

冒険ものとして見ればそんなにおもしろいところはない。

異世界に紛れ込むといっても、

家に親がいなくなってるぐらいが大きな変化で

あとは友だち関係がちょっと変わっていたり、

死んだはずの弟の同級生が生きていたり、

野球選手の高橋由伸が少し太っていたり

そんぐらいの違いで二人の生活は普通で

それほど変化がない。

だから、見た目的にそんなおもしろいところはないし、

映像の質感もなんか深夜テレビドラマっぽい安っぽさだしで

なんか見始めた時これは厳しいなと思ったんすけど、

それでもなかなかどうして

最後まで見ることはできた。

主人公の姉と弟が特徴ある顔してるコンビでよかったね。

多部未華子は特徴ある顔してるし、

弟のほうも裸の大将みたいな雰囲気でおもしろいし、

友達のマッチョは伊集院光みたいだしで

いい顔してるやつが揃ってます。

まあそうだなあ、親と唯一つながるテレカの残量が

ほとんどなくてもう話ができないっていうのも

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『愛の渦』を見た【映画】三浦大輔が自身の同名舞台劇を映画化。乱交パーティーに集った男女8人のセックスドラマ



愛の渦

これは主人公の男の心理ってどうなってんすかねえ。

セックスがしたい!ってことで

ちんこ握りしめて

田舎の親が布団買いなさいと振り込んでくれた

2万円を握りしめて乱交パーティーに参加した。

そこで出会った

南海キャンディーズの山里亮太似の大学生に惚れてしまって……っていうね。

なんなんだろなあ。

あの男は。

不特定の相手とセックスすることが目的で

集まってきてる人間たちなのに

なぜか山ちゃんと特別なつながりができたと思い込む。

女のほうはやりたくてたまらなくて

その悶々をとにかく爆発させたいから

乱交できるこの場所に来ているだけ。

他の男たちもそうなんすよ。

普段の自分、普段の生活とは切り離された場所を

求めて参加しているのに、

なぜか主人公は日常と非日常を切り分けずにやってきている。

というかそうだと思い込んでいる。

主人公だってセックスしてえなあ、誰でもいいから

っことで来てるはずなのに

なぜ山ちゃんに特別な感情を持ったと思ってしまうのか。

セックスしたからって好きになってんじゃねえよと

突っ込まれてましたけども

激しく体を求め合ったから、何か特別な関係が生まれたと

錯覚してしまったんだろか。

どうなんだろなあ。

主人公の気持ちが謎ですね。

やっぱ、彼はセックスを求めて参加したんじゃなくて

他人と繋がりたいという欲求であの場に参加したということですかねえ。

求めているものが違うので

主人公と山ちゃんは思いっきりすれ違う。

山ちゃんは性欲のはけ口が欲しかった。

主人公はそれ以上のものが欲しかった。

これは噛み合いませんわな。

で、どっちがおかしいのかというと

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