『華麗なるギャツビー』を観ました【映画】




華麗なるギャツビー

うーむ、いまいち。

パーティーシーンの音楽がよくない。

エンドロールの寂しげな曲はよかったけどなあ。

馬鹿騒ぎシーンの曲がいまいちしょぼいというか

つまらない曲ばかりでゴージャスな

盛り上がりに欠けた。

ああいう馬鹿騒ぎの盛大なパーティーって

見せるのが難しいんだろな。

人がいっぱいいて、アヒャヒャっと酒飲んで騒いでるんだけど、

音楽はださいみたいな。

監督がバズ・ラーマンなので期待したんすけど、

いまいちなパーティーだった。

お話は、ロバート・レッドフォード版と同じだった。

レオナルド・ディカプリオがなんとしても欲した女が

キャリー・マリガンっていうのが

なんか変化球なキャスティングじゃないかみたいな。

ああいう個性的な味のある系の女よりも、

もっとお人形系の正統派美人がやったほうが

似合う役なんだけどなあ。

あの役は、女はおバカでかわいいお人形であれば良いと思って

それを実践してるような代々金持ちの娘なわけで、

個性や特徴が何もない人形のような容姿じゃないとなあ。

キャリー・マリガンって味ありすぎの顔じゃないか。

画面大写しになったキャリー・マリガン見て、

うわ~、友達の母ちゃんみたいな顔してるなあッて思っちゃった。

簡単にいうとおばちゃん。

愛嬌はあるけども、

ディカプリオがあそこまでする価値がある女かよっていうね。

まあ、実らなかった恋ほど

美しく強く記憶に刻まれるというから、

思い出補正がかかってるんだろね。

まあ、その、終わったことにいつまでもこだわってても

しゃーないっすねえみたいな話かな。

続きを読む

『サイコ』を観ました【映画】




サイコ


いやー、見ちゃったなあ。

今まで見てなかったアルフレッド・ヒッチコックの有名な「サイコ」見ました。

サイコ製作時の裏話でもあるアンソニー・ホプキンスの「ヒッチコック」を観たので、

これはサイコを見ないとねって感じで観たんすよ。

けっこうよかったですね。

なんか見てるときは、かったりーなと思ったりしたんですけど、

見終わってみるとなんかいいもの観たなあ、

なんか人の記憶に残る映画を観たなあってかんじがする。

これは映画自体は名画でもなんでもないんだけど、

なんか記憶に強烈な爪あとを残すような映画だなと。

話の筋や出演者の顔とかは忘れても、

サイコっていうなんかすごい怖い映画があったなあと

ふと思い出すことがあるみたいな。

そういうタイプの映画になってると感じたね。

観客にショックを与えるシーンが中盤とラストに配置されてる構成が絶妙。

前半、けっこう退屈なんすよ。

煮えきらない日常から脱出しようと

会社の金を横領して逃げる女。

逃げた所でどこに出口があるのかわからない行き場なしの焦燥感。

その停滞感をシャワーシーンで一気にぶち破る。

これは爽快です。

ラストも、消えた姉、彼女を探す探偵と次々とモーテルで餌食になって、

なかなかノーマン・ベイツにたどり着かない停滞感。

その停滞感を母親の登場シーンでぶち破る。

この緩急の配置が見事としか言い様がない。

まあ、最後の精神科医の長い解説は蛇足だったように感じたけど、

なんかすごかったなあという感触を残す。

まあ、内容はけっこうすぐ忘れるようなしょーもない内容なんだけど、

なんかすごいのを観たという感触だけが残る。

ヒッチコック」の中で、最初サイコは試写では出来が良くなくて

そっから再編集して音楽を入れなおして完成されたという話が出てたけど、

これはほんとに編集と音楽の勝利だと思うね。

続きを読む

『ヒッチコック』を観ました【映画】




ヒッチコック

陳腐なメロドラマ。

ヒッチコックが「サイコ」を撮ったときの時期を描いた映画。

陳腐だったなあ、これは。

アンソニー・ホプキンスがヒッチコックを演じてるんすけど、

まあ、これはいいのか悪いのか、

名優なのでうまいことはうまいのだけど、

なんか滑稽にも見えてしまったなあ。

肥満体で隠れてコソコソ飲酒する変なおじさん。

妻の自分への愛に疑問を持ち、

こそこそ疑心暗鬼に陥る変なおじさん。

サスペンス映画の巨匠の姿はここにはない。

ヒッチコックというよりも、

アンソニー・ホプキンスが変なおじさんを演じてるみたいな感じです。

作品作りも、妻のサポートがかなり大きいという描き方で、

ヒッチコック自身は覗き趣味のマザコン肥満児かみたいな。

まあ、なんすかね、

「サイコ」に着手したとき、映画会社と揉めて

自己資金で映画製作することにするとか、

かなりの映画狂であるという描き方はされてたけどもなあ。

「サイコ」ってあのシャワーシーンが最高にいいということで、

ホラー・サスペンスの傑作という評価になってるけど、

当時は全然期待されてなかったみたいっすねえ。

映画会社は、冒険アクションロマンスみたいな映画を作って欲しがった。

変態男が女を殺す映画なんて誰も見たくないみたいな。

ホラーとかショッカーとかはB級で、

巨大な映画会社からしたらつまらんジャンルという感じだったんすかねえ。

でも、ヒッチコックはサイコにこだわる。

彼自身がマザコンで女性の影響下にいるということが

サイコに共感を覚えたんすかねえ。

まあ、資金繰りしてなんとか作ってみたものの、

最初の映画会社に見せた初号では評判は宜しくない。

お蔵かテレビ映画として使うかみたいな雰囲気だったけど、

妻の手助けで再編集。

そして、あの「サイコ」が生まれて大ヒット。

ヒッチコックの代表作となったとさ。

続きを読む

『オブリビオン』を観ました【映画】





オブリビオン

なんか最近観ないSFらしいSFを観たって感じっすねえ。

これぞSFな要素がてんこ盛りで、

映像は当然最新クオリティなので

新しい感じがするんだけど、

話はものすごい昔のSF小説のやつみたいに

王道で定番っていうかね、

そんな感じだったっすねえ。

SFといえば、価値観の逆転、

正義と悪がひっくり返る、

今まで信じていたものが、

実は逆だったみたいな話が醍醐味なんすけど、

これはがっつりそれです。

今、目の前にある世界が

真実を知るとまるで逆の世界になる。

そのひっくり返るおもしろさね。

あと、クローンとか記憶とか、

そういうSF的なアイテムを使ったドラマね。

毎回見る夢の中に出てくる女性はいったいなんなのかっていうのが

後半に明らかになるとか、

記憶に関するドラマなやつ。

なかなかよかったけど、ちょっと中だるみしたかな。

最後もどうなんすかねえっていうのはあるね。

まあ、クローンなので姿かたちは同じで

この映画の中では記憶もまったく同一とはいかないまでも

共通の部分が多いみたいなので、

ハッピーエンドなんだろうけど、

同じDNAでも違う個体だろ?それでいいんすか?感はあるんだよなあ。

それに子供はいつしこんだんだっていうのもあるね。

まあ、究極に危機が迫った中でのセックスは

一発で着床するっていうのがSF映画のお約束みたいなもんなのでいいか。

宇宙人は爆弾もって特攻してきたトム・クルーズを

なんで受け入れちゃったんだろっていう疑問もある。

スキャンしたらすぐわかりそうなもんだが。

そういう冷静な疑問を感じてしまうのは、

やっぱりちょっと中だるみっていうか、

時間かけすぎでテンポが悪いんじゃないすかねえ。

やっぱ気になるのは、

続きを読む

クラークスの『ワラビーブーツ(ビーズワックス)』はスリッパみたいなブーツだね【靴】

クラークスのワラビーブーツ(ビーズワックス)


「クラークスのワラビーブーツはスリッパみたいなブーツだね」

クラークスといえばデザートブーツなのですが

ワラビーもあるよということでクラークスのワラビーブーツです。

これは初めて見たとき全然ピンとこなかったなあ。

なんだこれは革のズタ袋じゃないかと

ちょっと笑ったもんなあ。

なんか革の袋を地面に置いて

それを履いて紐を結んでいっちょあがりみたいな

デザインに見えたのです。

だからあんまりいいと思わなかったんすけど、

年のせいなのかなんなのか

趣味が変わってきたのか

この袋な雰囲気が良く見えてきたんすよ。

このワラビーのビーズワックスは革の色や質感からして

革の袋っぽさが強い。

愛称は“ズタ袋”。

これがなんか履き心地は意外といいんすよ。

持ってみたらけっこう重いと感じる靴なのだが、

履いてみたら重さは微塵も感じない。

軽やかに歩ける。

革の袋に見える見た目どおり

履き心地は柔らか。

まったく圧迫感はなし。

これは楽ちんだと。

スニーカー感覚で履ける革靴といいますか、

サンダル感覚で引っ掛ける革靴といいますか、

その楽さは、

とにかく楽でついついこの靴ばかり履いてしまうほどです。

革は柔らかいです。

気をつけたいのがサイズっすねえ。

デザイン的にめちゃくちゃゆったりしてるし、

革も柔らかいので

足をホールドする力がまるでないのです。

オーバーサイズを履くと踵がすっぽんすっぽん

抜けてまともに歩けないことになる。

続きを読む

『ダメおやじ』を観ました【映画】




ダメおやじ

それほどダメでもない。

まあ、なんか古き良き時代を見た感じがしました。

主人公は嫁さんと息子で団地住まいで

不動産会社で苦情係をしている男。

正直だけが取り柄みたいなやつ。

出世に縁がなさそうな男なんすけど、

同期が課長になったことを知った奥さんは、

ダメおやじが情けないと怒る。

なんとしても係長に昇進するようにと

宅建の資格試験を受験させようとする。

寝る間もおしんで毎日監視して

受験勉強をさせる鬼嫁と鬼息子。

そんでダメおやじはノイローゼになったりしてみたいな、

サラリーマンは辛いよ~なドラマです。

こういう時代あったんだよなあ。

平社員のままで終わるか、

部長だ課長だと役職ついて出世するかみたいな。

それで奥さんがうちの人はダメおやじだなんだと

機嫌悪くなったりしてさ。

上司の奥さんにお世辞でも言って

なんとか夫のポイント稼ごうとか、

サラリーマンの奥さんも夫をサポートして頑張ってた時代。

なんか今考えるといい時代ですね。

会社の中の出世争いで一喜一憂。

今は会社そのものがいつなくなってもおかしくないんだからなあ。

「ダメおやじ」っていうのは、漫画なんすねえ。

アニメ化もされてるみたいだけど、

こんなのあったんだ。

内容はかなりハードバイオレンスでブラックなコメディみたいですね。

この実写映画では、バイオレンスな面は抑えめになってた。

まあ、嫁と息子がオヤジをボコボコにしばいてましたけどね。

それに嫁さんはオニババだけど、

倍賞美津子なのでマンガのような肥満でブスな女ではないし、

ダメおやじ自体がまだ若いっていう設定だもんなあ。

続きを読む

『アンディフィーテッド 栄光の勝利』を観ました【映画】



アンディフィーテッド 栄光の勝利

本当にドキュメンタリーなのだろうかと

勘ぐってしまうほどにドラマチック。

これって今流行りのやらせっていうやつかみたいな。

最後に、この話はフィクションであると

字幕が出てくるんじゃないかと思ったぐらいドラマっすねえ。

万年最下位の弱小アメフト部の物語なんすけど、

選手たちにやる気を起こさせるように奮闘するコーチと

癇癪持ちで問題ばかり起こす選手、

怪我で長期離脱を余儀なくされる選手、

才能はあるが成績が悪くて進学が危うい選手

の話を軸にチームが快進撃を続け

プレーオフに臨む姿を追っていくドキュメンタリーです。

え?みたいなものすごく良く出来たドラマになってるんすよ。

まるで脚本家がいて展開を用意しているかのごとくです。

チームのために自制心を持つことの大事さ。

怪我をして試合に出られない疎外感から

腐ってしまって何もかも放り出しそうになったときに

投げ出さずに続けることの大切さ。

目標のために苦手なことにも取り組む真面目さの重要性。

それぞれのエピソードがほんとに良く出来てるのです。

そしてコーチの辛抱強さね。

コーチやっても特に得なことないんすよ。

家族との時間が減るし、

選手は問題抱えてるやつらだし、

見返りはない。

アメフトを真剣にやってそこで体験したことを土台に

子供たちに未来をつかんでほしいみたいな、

それだけみたいな。

コーチがそういう気持ちになるのは

街の状況が大きく関係してんだろね。

街は寂れてて、子供たちに

親族が服役したことがあるやつ、手を挙げろってやったら

ほとんど全員が手を挙げるような環境なんすよ。

未来が見えなくてやけになってるような子供ばっかなわけで、

何かをやり続けていたら

それが実を結ぶことがあるということを信じれない若者なんす。

そういう冷めて絶望している若者のやる気を

もう一度呼び覚ますことは

相当やっかいな仕事だろうなあ。

続きを読む

『ナインハーフ』を観ました【映画】





ナインハーフ

ふむふむ、キム・ベイシンガーがいつ豹変するのかなあと

見ていたら普通に恋愛ドラマなエンディングを

迎えたので、あれ?おっかしいなと

数秒間狐につままれたようになったが、

そうだ、これは「ナインハーフ」だった、

危険な情事」ではないのだと気がついた。

なんか勘違いして見てたんすよ。

「ナインハーフ」と「危険な情事」がなぜかごっちゃになっていたのだ。

監督がエイドリアン・ラインで同じだったからかなあ。

ナインハーフをちゃんと最初から最後まで見るのは

意外にも初だった。

昔、テレビでやってたのをちょっと見たような記憶はあるのだけど、

どんな映画なのかはまったく覚えていなかった。

ミッキー・ロークが氷でキム・ベイシンガーのへそを

責めるシーンは覚えていたというか、

あのシーンをテレビのバラエティでパロディで

やってるのを見て記憶に残っていたのだと思うので、

これが噂の氷のシーンかと。

ミッキー・ロークの職業が金融ディーラーで

けっこうなヤンエグぶりなのも意外だったなあ。

てっきりどっかのわけのわからんナンパ男みたいなやつだと

思っていた。

記憶ってあやふやだなあ。

印象だけがひとり歩きして実際と記憶では

まったく違う作品になってんの。

この映画は恋愛映画ですな。

男によって開発されていく女。

男の手引によって女の閉じていた扉が開かれていく。

目隠しプレイから始まり

様々な場所と内容で性的快感を刺激してくるミッキー・ローク。

それに夢中になっていくキム・ベイシンガー。

しかし、ついていけなくなって

最後は女は男から去っていく。

うーむ、なにがなんだかな内容ですね。

続きを読む

『ファインド・アウト』を観ました【映画】




ファインド・アウト

オオカミ少年扱いの主人公が孤軍奮闘。

ラピュタは存在したんだ!

誘拐犯はほんとにいたんだ!ということだったのだが、

なんともお粗末な感じがする。

警察のやる気のなさがすごい。

アマンダ・セイフライトが誘拐犯から逃げ出して

森林公園の穴に閉じ込められてたという証言を元に

公園を捜索したらしいのだが、

そんな穴ないから君の妄想かなんかっしょ?って

ことで簡単に1週間ほどで捜索打ち切り。

死体があるっていうから

探してやったのにないじゃないか~

もうくたびれ儲けの大損だよ~

警察を困らせるなよ~、プンプンって、

ちゃんと探せよと。

後半さ、アマンダが犯人に会いに森林公園に行くんだけど、

けっこうあっさりと穴蔵にはたどり着くんすよ。

そんなに奥地で見つかりにくいとこにあるわけじゃなさそうなんすよ。

まじめに捜索してたら

アマンダ事件の時に解決してそうな気配がする。

なので、今回、姉がさらわれて

警察は誘拐じゃなくて姉ちゃんが気まぐれで自分で消えたんだろと

まじめに捜査はしなくて、

アマンダが独自捜査をする過程を見せていくわけですけども、

アマンダの妄想なのかほんとに誘拐犯がいるのか

というどっちだろなサスペンスが薄いんすよ。

ほんとに犯人いるんだろなって感じが最初からぷんぷんするわけ。

警察が穴だらけだから。

どうせなら、徹底的に捜査はされて、

アマンダも素行が悪くてアル中とかヤク中だったという

極悪あばずれ設定にしといてくれたほうが、

警察がアマンダの話をまともに聞かないという説得力が出たような気がする。

まあ、犯人もわけわからんしょぼい奴で、

しょぼい最後でした。

続きを読む

『もどり川』を観ました【映画】



もどり川

ショーケンがいろんな女と寝る映画。

けっこうよかったっすね。

歌人の伝記みたいな感じなんすけど、

伝記ものってつまんないのが多いけど、

これはけっこうよかったなあ。

まあ、濡れ場が多いので退屈しなかったというのもあるけど、

無頼派の芸術家の生き方って

めちゃくちゃでおもしろいんすよねえ。

萩原健一演じる歌人は、

詠んだ歌に説得力をつけるために

歌通りの行動を自分でするんすよ。

心中の歌を詠んで

心中騒動を起こす。

それが話題になって歌集はバカ売れ。

芸術ってそういう面ってありますよねえ。

創作と現実、どっちがどっちでと

完全には割り切れない。

完全フィクションのようでノンフィクションのようで

なんというか創作にリアリティを

感じられるものが人を引き付けることができるみたいな。

恋の歌も詠むんすけど、

かつて恋慕した奥さんが

今は体を売って暮らす身になっている。

僕のところに来てください、

そうしないと僕は若い女と心中します。

あなたが来なければ無関係な女が死ぬのですと

やるんだけど、奥さんが来ちゃったらダメなわけ。

こういう状況を作って

心中芝居をすることが歌に力を持たせることになる。

それを狙ってるわけだから、

本当に奥さんが私来ちゃったと言って

ショーケンのもとに来てしまったら

持て余してしまうのです。

本当に好きな女は求めても手に入らず、

別の女と心中する悲哀の恋歌が完成しなくなる。

心中も本気でする気はないし、

駆け落ちもする気はないので

相手が本気になってしまうと困ってしまう。

続きを読む