玲子と美樹で悩殺するシリーズ『前科おんな 殺し節』を観たぜ【映画】




前科おんな殺し節


なんちゅう題名だ。

前科おんなに殺し節という組み合わせ。

逆にポップだねみたいな。

ピンキーバイオレンスものなんすけど、

池玲子無双ってなかんじの内容です。

池玲子の父親はヤクザの売人で下っ端なんすけど、

組に利用されて無残にも使い捨てされて殺された。

その復讐に娘の池玲子が立ち上がり、

組壊滅に動きだすってわけ。

1回目、組長を刺そうとして失敗してムショにはいるんすけど、

そこで知り合った女たちが仲間になるわけ。

杉本美樹がライバルみたいなかんじで出てきます。

タイマンはってロープを咥えてガラスで斬り合う。

杉本美樹のほうが強いけど、

池玲子は頑として諦めない。

根負けしてあたいの負けだと杉本が敗北宣言するとか、

なんか青春学園ドラマの喧嘩シーンみたいですね。

杉本美樹は池玲子が狙ってる奴の情婦なんすよ。

自分の男を狙う女。

別に惚れて女になったわけではなし、

義理はあるが惚れてるわけでもないので、

池玲子にさりげなく協力したりもするのだが、

こけにされた落とし前はつけてもらうと、

最後は二人のキャットファイトです。

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シドニー・ルメット監督『未知への飛行 フェイル・セイフ』を観た【映画】



「未知への飛行 フェイル・セイフ」

あらすじ・内容

冷戦時代の米ソが舞台。

機械の故障か、ソ連の陰謀か、

水爆を積んだアメリカの爆撃機がモスクワを目指してしまう。

誤作動かなんかで、命令がでちゃうんすよ。

パイロットはそれにしたがって、

モスクワに水爆を投下する作戦を実行していく。

ソ連の妨害電波かなんかで、

司令部とパイロットの通信は遮断されている。

爆撃機がモスクワへ向かったのはアメリカ側のミスなのだが、

このままでは泥沼の核戦争へと突入してしまう。

それをなんとか回避しようとする大統領と軍司令部の

ドラマを描いてます。

なかなかにスリルがある。

ほとんどが会話のシーン。

司令部で軍人が話す、大統領が直通電話でソ連側と話す、

会議してた識者たちが話す、

そういう動きのない討論シーンで

ほとんど構成されているのだけど、

見せますねえ。

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三島由紀夫原作、吉永小百合主演『潮騒』を観た【映画】




潮騒


おいどんが欲しいなら、その炎を飛び越してこいや!

でお馴染みの三島由紀夫作品なんすけど、

小説は読んだような読んだことないようなってかんじで、

あまり印象に残ってないっすね。

炎を飛び越えてこいっていうセリフは

なんとなく記憶に残ってたけど、

けっこうあっさりした恋愛ドラマなんすね。

悲劇的なラブストーリーではない。

閉鎖的な漁業で成り立ってる島での

若い男女の秘めながらも燃え上がる情熱的な

恋の炎を描いた物語ってかんじっすかねえ。

吉永小百合が若いんだな。

なんかぷくぷくしてて、

太ってるわけじゃないんすけど、

若い女に特有のぷくぷく感が全開で、

漁村の海女という野生児っぽさも伴って、

あーんああーんと呻く吉永小百合が妙にエロかった。

蛇に噛まれて

足から毒を吸い出すために男が傷口に吸い付くのだが、

そのときのあーん、うふーんと

喘ぎ声かうめき声かみたいな吐息が妙にエロかったわけで。

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川端康成原作、吉田喜重監督、美しき岡田茉莉子『女のみづうみ』を観た【映画】




女のみづうみ

なかなかにおもしろい。

おもしろいんだけど、

えーここで終わるんすかみたいな。

もうちょっとなんかキリの良い終わり方してくれないと、

悶々としちゃいますよみたいな。

古いモノクロの映画なんすけど、

不倫の話なんすけどね。

会社のお偉いさんの奥さんが、

家に出入りするインテリアデザインの会社の若い奴とできてるわけ。

夫が会社に行ってる間に

情事に励むわけですが、

気まぐれでベッドでの姿をカメラで撮った。

そのヌード写真のネガがある男の手にわたって、

その男から奥さんがストーキングされて

夫にバレたらまずい、

男の目的はなんなのか、

浮気相手の男は婚約者の女も出てきて

ただでは済みそうにないみたいな、

そんな感じで緊張感とこの先どうまとまるのか

っていう興味で最初からおもしろいんすよ。

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雪山で老女vs.熊『デンデラ』を観た【映画】



「デンデラ」

あらすじ・内容

熊映画でした。

元気な婆様VS.荒ぶるキグルミぐまという映画だった。

なんなんすかねえ。

このなんだこりゃ感は。

姥捨て山の話なんすよ。

雪深い山間部の村の習わしで、

70歳になったら山に捨てられるというのがあって、

老人は山で死んで極楽へ行くとか言われてるんすよ。

白装束の浅丘ルリ子が男の背中に担がれて

山へと連れて行かれる冒頭シーンは

この先を期待させておもしろそうって思ったんだけどなあ。

最初はけっこうおもしろいんすよ。

山に捨てられて

野垂れ死んでいたと思われた老人が

実は山の向こう側に集落“デンデラ”を作って生き延びていたっていう展開なんすよ。

それも女ばかり。

そこのボスは100歳の婆様で、

助けた老女たちを組織して村を襲うという計画を実行しようとしていたのだった。

なんかおもしろそうでしょ。

婆さんたちが手製の槍や斧で襲撃の訓練とかしてんの。

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眉村卓原作、渡辺麻友初主演声優作『ねらわれた学園』を観た【アニメ映画】



「ねらわれた学園」

あらすじ・内容

おもしろい、映像は。

アニメならではの大げさな表現が

めちゃくちゃおもしろかったっすね。

イケメンがピアノ弾くのを見て、

アヘアヘと喘ぐ胸のでっかい女の子とか。

なんすか、あれ。

笑っちゃったけどなあ。

イケメンの奏でるドビュッシーで、

女は乳首ビンビン、股間がドビュッシー。

それを思い出して

帰りの電車で賢者モードとか下品すぎる女だよ。

それをキラキラと光源を意識したきれいなアニメ絵で

やってくれるんだから、おもしろくないわけない。

ビンタもすごいのよ。

もう、私の気持ちに気づかないなんて

鈍感最低男!って感じで

女の子がビンタするんだけど、

びんたされた男は吹っ飛んで、

顔で地面を掃除する勢いで倒れるんすよ。

ズササササ~っと土煙が起きるほどの破壊力。

どんだけすごいビンタなんだよと。

首の骨、折れたんじゃないか?みたいな。

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すべてを疑え!ロバート・デ・ニーロ、シガーニー・ウィーバー、キリアン・マーフィー『レッド・ライト』を観た【映画】



「レッド・ライト」

あらすじ・内容

よくわかんないっすねえ。

超能力の話なのでおもしろそうだなと思って観たんすけど、

キャストもロバート・デ・ニーロ、シガニー・ウィーバーの大御所に、

若手キリアン・マーフィーってことで

おもしろそうだなと思ったんすけど、

うーむ、なんかいまいちノレない出来栄えだったなあ。

シガニー・ウィーバーは超能力や超常現象を題材に研究してる教授で、

キリアン・マーフィーは助手。

ロバート・デ・ニーロは伝説の超能力者。

デ・ニーロは数十年前に一世を風靡したサイキッカーで、

また復活してショーやって荒稼ぎするんすよ。

そこで超能力に懐疑派なシガニー・ウィーバーがどうでるかみたいな。

真偽不明の超能力者VS.偽物ハンターの大学教授のような話かと思うんすけど、

でも、主人公はキリアン・マーフィーなんすよ。

シガニーとデ・ニーロの対決のようで、

物語の主人公は最初から最後までキリアン・マーフィーに設定されている。

そこになんか違和感を感じるのだけど、

最後で、あ、そういうことか、

これはキリアン・マーフィーの物語だったのかっていうのがわかる。

でも、そこでなるほど~っていう心地良い衝撃が起こらないんすよねえ。

なんか腑に落ちないというか、

種明かしされても、アハ!ってならないというか。

まあ、でもなかなかおもしろい作りにはなってるんすけどねえ。

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アッバス・キアロスタミ監督の日本語劇『ライク・サムワン・イン・ラブ』を観た【映画】



「ライク・サムワン・イン・ラブ」

あらすじ・内容

なんだか変な映画だったなあ。

話に変なところは全くない。

辻褄は合ってるし、

まあ、そうなるねみたいな話なんだけど、

なんでこれを映画にするのかという疑問が…。

この映画を観た時間はなんだったのかみたいな感じですねえ。

時間の経過をしっかりと見せるタイプの作りで、

バーでの会話とか

タクシーでの送迎とか、

編集で端折りそうなところを

端折らずにたっぷりと時間をかけて見せるんすよ。

そういう時間の経過を見せることで、

登場人物がそういう時間を

過ごしているという姿を見せることで、

真実味というかリアルな雰囲気を出すみたいなことなのか、

けっこうなたっぷりとした時間を使って

見せてくるんすよ。

それが独特な感じしましたね。

監督はアッバス・キアロスタミでなんか名前は聞いたことあるなあ。

ミニシアターが流行った時によく聞いた名前だね。

まあ、なんかよくわからん話だったけど。

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医療か?殺人か?周防正行監督、役所広司、草刈民代、終末医療ヒューマンドラマ『終の信託』を観たよ【映画】



「終の信託」

あらすじ・内容

けっこう長いんすよ。

なんか小説みたいな映画だったなあ。

というのも、登場人物が自分の心情を喋りまくるタイプの映画で、

小説の台詞を読んでるみたいな感じになった。

冷静に簡潔にうまくしゃべる役所広司。

感情が不安定でくたびれきった草刈民代。

重度の喘息で命の危険もある役所広司と

できる女医の草刈民代。

立場だけみたら役所広司が焦って感情的に荒れて、

草刈民代が冷静にクールになってもおかしくないのに、

まるっきり逆転してるのがおもしろかったなあ。

それにしても草刈民代のくたびれ具合がリアルでよかったっすね。

同僚の浅野忠信と社内不倫。

いつかは結婚できるかもと思ってたのに、

浅野は若い女に関心が移ってて

自分はただのセフレだった。

俺、結婚するなんて言ってねーけどと涼しい顔で言われて

落ち込んでしまった草刈民代は睡眠薬で自殺未遂。

もうぼろぼろなんすよ。

精神も見た感じも。

なんかやばい奴オーラが漂ってきてんの。

オペラのCDを貸してくれたことをきっかけに

役所とよく話すようになって

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松本清張原作ミステリー『天城越え』を観ましたよ【TVドラマ】



「天城越え」

あらすじ・内容

松本清張の天城越えのテレビドラマ版。

二宮和也が子役で出演してます。

演技がかなりひどい感じだった。

演技経験ゼロだったんすかねえ。

ただ台詞を覚えて間違えずに言えましたレベルで

ちゃんと演技しているまわりの大人から

かなり浮き上がって見えたなあ。

良く言えばフレッシュで初々しい演技ともいうけども。

話はかなり面白かったっすね。

女。

女という性を意識しだした少年の屈折した心持ちが

起こした事件っていうのが、

なんかわかるなあって感じでおもしろいんすよ。

女性を慕う気持ち、

女性を崇める気持ちがあるわけ。

神聖視してるんだよなあ。

その清らかなものが犯されることに我慢がならない。

男と女がまぐわうことが

なんか神聖なものが汚されているように感じて

怒りとも憤りともつかない気持ちがこみ上げてくる。

母性と肉欲の整合性がつかない気持ち。

その激情が殺人という行為に走らせるのだけど、

少年期を過ぎ青年になり中年になる間に、

そんなことがあったことはすっかり忘れてしまう。

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