ノンフィクションノベル「冷血」完成までのドラマ『カポーティ』を観た【映画】



「カポーティ」

あらすじ・内容

けっこうおもしろかったっすね。

こういう実録ものって退屈なのが多いんすけど、

これは観れたなあ。

トルーマン・カポーティが「冷血」を書くとこを描いた映画。

事件の取材をしていく風景ですね、基本的に。

フィリップ・シーモア・ホフマン演じるカポーティが

おもしろくて見てるだけで飽きないね。

喋り方がおもしろいんだよなあ。

なんかすごいおしゃべりなんすよ。

見た目がいまいちで、喋り方も変わってるし、

コンプレックスの塊のような男なんだけど、

実によく喋る。

ジョークもはさみながら、

非常にパーソナルで深いとこにある体験の記憶を

どんどん人に話すもんだから、

彼と話した人たちは、

どんどん彼を受け入れて、

自分も心を開いちゃうんすよ。

そうやって、事件の関係者と良好な関係を築いて、

取材を進めていくのが描かれてて

おもしろいんすよ。

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劇団「THE SHAMPOO HAT」戯曲映画化、堺雅人・山田孝之初共演作『その夜の侍』を観ました【映画】



「その夜の侍」

あらすじ・内容

題名がよくわからないっすね。

その夜の侍っていうから

てっきり時代劇かと思ってたんすけど、

現代劇でした。

けっこうおもしろかったっすねえ。

DQN役ならまかせろでお馴染みの山田孝之と

掴みどころのないニヤケ役ならまかせろの堺雅人。

加害者と遺族という二人の人間ドラマを主軸に、

一人ではいられない人々の姿を描く。

人は暇に耐えられない。

一人に耐えられない。

だから、ひどいやつでも付き合うし、

隙間を埋めてくれるなら

理不尽なことをされても受け入れてしまう。

服従の心理学だなあ。

人はみな孤独なのですみたいな。

ドキュンな山田孝之もいろいろと理不尽なことをやって

普通じゃないやつに見えるけども、

彼も何もない平凡な時間、暇、孤独に耐えられないから

周囲の人間に横暴な態度をとっているだけで、

彼も彼に服従してしまう人も

同じ孤独に耐えられない人でしかない。

平凡であることは全力で努力しないとできないみたいな台詞もあったなあ。

普通であるためには、

ありとあらゆる努力をしないと維持できないんだっていうね。

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東野圭吾ミステリー、「新参者」加賀恭一郎シリーズ『赤い指』を観た【ドラマ】



「赤い指」

あらすじ・内容

怖い。

怖すぎる。

何もかもが怖すぎる。

阿部寛演じる刑事が怖い。

あの刑事は閻魔大王だな。

嘘をついて地獄に落ちた人間に

私、嘘をついておりましたと白状させる地獄の裁判官。

怖いなあ。

じわりじわりと嘘つきを追い詰めていく阿部寛。

怖すぎる。

杉本哲太ら夫婦も怖いし。

なんちゅう思考してんだみたいな。

子供をかばうために工作するというよりも、

子供の罪がバレると

親である自分が責められるのが耐えられないので

いろいろと奔走して工作する。

そのうちに工作がエスカレートして

親を身代わりに使うことまでいっちゃうわけ。

怖い。

何を守ろうとしているのか、

守るべきものがそこにはあるのか、

それで守れるのか、

最初からわけがわからなくなってるわけで。

その怖さ。

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内田けんじ監督、堺雅人・香川照之・広末涼子、サスペンスコメディ『鍵泥棒のメソッド』を観ました【映画】



「鍵泥棒のメソッド」

あらすじ・内容

これは楽しかったなあ。

やっぱ香川照之はいいねえ~。

見てるだけでおもしろいもんなあ。

いったい何重の演技をしてるんだっていう感じの

変わった役柄なんすけど、

普通に演じ分けできてるもんなあ。

殺し屋を演じている便利屋が

銭湯ですっ転んで記憶喪失になって、

自殺寸前だった売れない役者だと言われて

なんとかその売れない役者の記憶を取り戻そうとする

という何重もの演技を要求される役なんすよ。

演技をしている人を演じるというね。

まったくの別人を地続きで演じ分けするという

役者にとっては演技してておもしろい役だったんじゃないすかねえ。

香川照之はいいなあ。

まあ、香川照之だけでもうすべてがOKみたいな。

広末涼子もなんか変わった役でしたし、

堺雅人もトホホ感が最高でなんか楽しかったっすね。

香川照之と堺雅人が刺されるところの演技のリハーサル

してるシーンは笑っちゃったな。

メソッド演技がーとか言ってて、

エアガンでいてて、いててって笑っちゃったな。

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ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演『プレッジ』を観た【映画】



「プレッジ」

あらすじ・内容

く、狂ってやがるぜ…。

これはなんとも言いがたいというか、

なんというのか、よくわからない映画っすねえ。

ミステリーっぽい話なんすけど、

ミステリーの犯人探しとか、

事件の解決とかはどうでもよくて、

ジャック・ニコルソンが狂ってしまったというのを

見せるだけの映画なんすよ。

誓いに縛られて、身動き取れない男と言いますかねえ。

敏腕刑事だった男が定年。

定年後のセカンドライフは釣りでもして

気楽に過ごす予定だったのだが、

定年まで半日というところで

起きた幼女殺害事件で

母親に犯人を必ず見つけると宣誓する。

あやしいインディアンの男がすぐに捕まるのだけど、

知的障害者で話は咬み合わないが

情況証拠と誘導尋問による自白によって、

彼が犯人かと思われたが、

保安官の拳銃を奪って自殺。

事件はクローズしてジャック・ニコルソンは定年した。

だが、ジャック・ニコルソンは事件にとらわれたままなのです。

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すっきりストレート100%フルーツジュース『ブラッドオレンジジュース』を飲んだよ【食】

ブラッドオレンジジュース

「ストレート100%フルーツジュースブラッドオレンジジュースを飲んだ」

ブラッドオレンジジュースを飲んでみた。

見た目は鮮やかなレッド。

味はネーブルっぽいというかみかんジュースっぽいというか

そんな感じで、後味はグレープフルーツジュースのような酸味も感じる。

濃縮還元ではなくて

100%ストレートタイプなので、

冷凍されて売られていました。

カルディコーヒーファームでお値段748円。

ちょっとお高いですね。

濃縮還元ジュースが1リットル100円、高くても200円以下が相場のところ、

ストレートタイプが1000CCで700円超。

処理されてない分、栄養素的にはストレートタイプが優秀なのだろうけど、

果たしてこの価格差を考えると

なかなかリピートする気にはならないかもしれない。

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「スクリーム」のウェス・クレイヴンがプロデュース、カルトホラーリメイク作品『ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト ―鮮血の美学―』を観たよ【映画】



「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト ―鮮血の美学―」

あらすじ・内容

前半が素晴らしい。

女の体を舐め回すように映すカメラが

実にいやらしい感じでいいっすね。

後半はいまいちだなあ。

後半がいまいちだったらダメな話なんだけど、

前半の危うい雰囲気がよかったから

けっこう印象には残る映画だったなあ。

なんていうか、

安全な日常と危険な非日常のボーダーは

案外直ぐ側にあって

知らずに越えてしまう怖さっていうかね。

ちょっとおいたしてハメ外しちゃいました的な

軽いことで済むはずが、

やばいゾーンにがっつりハマっちゃってたという怖さ。

日常と非日常、安全と危険の

境目を知らずに超えていた。

そして、一旦そのボーダーを超えてしまうと

あっちがわから戻ろうとしても

簡単には戻れない。

気付いた時にはもう遅いという怖さね。

部屋でマリファナ吸ってごきげんになってるところに

おじさんたちが帰ってきたとこの

うわ、やばいことになるという

あの嫌な感じが最高だったなあ。

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ターセム・シン監督、リリー・コリンズ、ジュリア・ロバーツ『白雪姫と鏡の女王』を観た【映画】




「白雪姫と鏡の女王」

あらすじ・内容

なんだかなあと。

ビジュアルはいいんだけど、話のほうがどうしようもないなあと。

クラシックな衣装とか、お伽話の世界の雰囲気とか、

映像的なものはいいんすけど、

話がなんかぬるすぎるというかなんというか。

ビジュアルには定評のあるターセム・シン監督なので、

さすがの映像だという感じなのだけど、

映像がいいと言われるのは、

ビジュアルセンスはすごいんだけど物語がいまいちな作品ばかりっていう

ことでもあるわけで。

白雪姫のリリー・コリンズと継母のジュリア・ロバーツのダブル主演って感じで、

どっちつかずの話の作り方なんすよねえ。

ジュリア・ロバーツは嫌な悪役のポジションに徹して、

リリー・コリンズの成長譚にしたほうがよかったんじゃないすかねえ。

一応、そういう展開はありますけどね、お手軽ですよ。

継母の圧政に気が付き、殺されかけて

森の小人ギャングと手を組み修行して王子の魔法を解いてとか

そういう成長展開はありますけど、どれもあんまり真に迫ったものは感じられない

お手軽な成長でした。

まあ、ジュリア・ロバーツの出番が多すぎるかな。

それかジュリア・ロバーツを主役に継母の怨念の物語にして、

白雪姫を悪役にするとか。

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東映実録ヤクザシリーズ、小林旭・梅宮辰夫『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』を観た【映画】




「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」

あらすじ・内容

とにかく題名がすごい。

暴力列島に京阪神に殺しの軍団の3カード。

暴力と殺しに挟まれた京阪神っていうのが

なんとも言えないムードを醸しだしてますねえ。

題名もすごいが、

小林旭と梅宮辰夫が油の乗り切ってるギラついたいい男ぶりで、

これまた濃いぜってかんじなんすけど、

話は中途半端に終わってしまうんすよ。

キャラもいいし、題名もすごいし、話もおもしろいんすけども、

あれ?ここで終わりなんすかみたいな中途半端感がすごいんすよ。

なんか煮え切らないなあみたいな。

せっかくのこってりスープが生かせてないのが悔やまれるという感じ。

狂犬です。

殺しの軍団っていうのは小林旭率いるヤクザ者たち。

暴力を持って攻めるのを得意とする武闘派軍団。

そこに梅宮辰夫が加わり一派は大きな組とも提携して

地方への切り込み隊としての役割を担わせられるようになる。

組織の中でのし上がるためには、

武力一辺倒ではどうにもならんというとこまで来て、

狂犬は組織に使われる狂犬として生きるのか、

それとも組織から離れて狂犬は狂犬として生きるのか。

そこで生涯の友と誓い合った小林旭と梅宮辰夫が

別れることになっていく。

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『陽炎』を観た【映画】五社英雄監督・樋口可南子・仲代達矢、任侠バイオレンス




「陽炎」

あらすじ・内容

お控えなすって、お控えなすって。

樋口可南子が菩薩の刺青を背中に背負った壺振り渡世人を演じた任侠映画。

なかなかおもしろかったっすけどね。

最後のあれはいったいなんだったのだろうか。

ブレードランナーのヴァンゲリスみたいな音楽が流れて、

未来っぽいSFが始まるのかみたいな雰囲気の映像が流れる。

さらには、エンドロールの時のBGMは聖飢魔IIのハードロックな曲です。

任侠映画なのに、最後の締め方がサイバーチックなんすよ。

変わってるなあ。

プロデューサーの奥山和由の趣味だろうか。

監督は五社英雄監督でこういう仁義なドラマを作るのにぴったりな監督。

やっぱ、女優さんの着物の着こなしがいいんだよなあ。

普段着る洋服のように着物を着こなしててきれいなんすよ。

樋口可南子にかたせ梨乃に荻野目慶子に清水ひとみなどなど。

女優陣の着物姿の美しさね。

ストーリーもそんなに悪くないんすよ。

樋口可南子は博打打ちだった実の父親を仲代達矢に殺されてるんすよ。

それで料亭の夫婦に拾われて娘として育てられる。

その夫婦の実の息子は本木雅弘です。

モックンは普通のダメな奴。

任侠のきったはったの世界には似つかわしくない、

甘ったれた普通の堅気が似合うやつなのです。

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