コーヒーとタバコにまつわる11本のショート・ストーリー、ジム・ジャームッシュ監督『コーヒー&シガレッツ』を観ました【映画】





「コーヒー&シガレッツ」

あらすじ・内容

トーキー時代の映画を見てるような気になったなあ。

これはどうなんすかねえ。

コーヒー飲みながら、

タバコをぷかーっと贅沢な何もない時間を過ごすって感じの映画。

短編がいっぱい入ってるんすけど、

どれも何か物語がすごいあるというもんでもない。

単なる風景スケッチに毛が生えたような陳腐な話でしかない。

画面はモノクロ、BGMも少しなもんで、

ただひたすらに地味。

これは苦痛な人はかなり苦行に感じる映画じゃないすかねえ。

全体でも短いし、一つ一つの短編も短いのに、

めちゃくちゃ長く感じるし。

まあ、贅沢ですね。

観客もコーヒー淹れて、

タバコでも吸ってダバダーな時間を

映画と一緒に過ごしたらいかがでしょうかみたいな。

今はあんまりコーヒー飲まないし、

タバコも吸わないんすけど、

昔はぷかぷかタバコ吸って、コーヒーをがぶがぶ飲んでたので、

なんかこのゆるい時間の進み方が心地良いっていうのは、

わかるんすけど、どうもこれを映画で見る必要があるのかと思っちゃうわけで。

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ダニエル・クレイグ主演『007 スカイフォール』を観た【映画】





「007 スカイフォール」

あらすじ・内容

ジェームズ・ボンドって本名なんだ…。

堂々と本名で活動するスパイってどうなんすかねえ。

なんでも007 製作50周年記念ってことらしいんすけど、

メモリアル作品だからといって

特別派手とか特別お金かかってるとかはなかったっすね。

ド派手なアクションが冒頭にあったけど、

どちらかというとシリーズの中では地味な部類に入るんじゃないすか。

普通のアクション映画に近い雰囲気。

ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドってどうなんすかねえ。

あんまりクレイグボンドは好きじゃない派ですかねえ。

ダブルオーセブンは変態エロ紳士であるというイメージがあるので、

クレイグには紳士の雰囲気がまずない。

スーツをビシっときめてても野暮ったくて、

スーツよりもTシャツのほうが似合う顔してる。

絶倫エロオヤジ的なセクシーさもない。

美女とみればすぐベッドインするプレイボーイというよりも、

真面目な純朴な人って感じの目をしてる。

任務のためなら殺しもためらわない冷酷な非情さもない。

任務よりも人命第一と思ってる節が感じられる。

ということで、英国紳士風でもなければ

セクシーでも変態でもないということで、

ダニエル・グレイグはジェームズ・ボンド像にはまんないんすよねえ。

まあ、今までのボンドとは違う新しいボンドという意味ではいいんすけどね。

そろそろ交代して別のボンドが観てみたいかなあ。

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ダニエル・クレイグ主演、サスペンススリラー『ドリームハウス』を観ました【映画】




「ドリームハウス」

あらすじ・内容


なかなかおもしろかったっすね。

あれみたいですね、ジョニー・デップの「シークレット ウインドウ」とか

デカプリオの「シャッター アイランド」とか

そういう系のサイコサスペンスで、

どうなるどうなるって見入っちゃいましたなあ。

ネタ的にはけっこう早い段階で、

これってあれだろってわかるんすけど、

それは話のオチではない。

話としてはいたってオーソドックスなサスペンスで、

火サスっぽい感じの安っぽい話ではあるのだけど、

サイコ・サスペンスな味付けによって、

その古臭い定番な話が

ピリリとくるサスペンスに料理されているって感じっすねえ。

味付けしだいで

サスペンスとしてはシンプル過ぎて

盛り上がらなさそうなものも良い感じになるってことっすかねえ。

ダニエル・グレイグは熱演ですなあ。

虚構と現実の間をふらふらとさまよう男です。

一見、仕事をやめて妻と娘が待つマイホームで専業作家として執筆に入る幸福な男。

家に帰れば妻とかわいい娘がお出迎え。

幸せいっぱい家族なんすけど、不穏なことがいろいろと起こりだして…。

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私が好きになった人は、“おおかみおとこ”でした。 細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』を観たよ【アニメ映画】



「おおかみこどもの雨と雪」

あらすじ・内容

なかなかおもしろかったっすねえ。

序盤から中盤まであっという間でおもしろく見れました。

最後がなあ。

後半がちょっといまいちでした。

最後の20分ぐらいがやたらと臭いというか

センチメンタル過ぎて臭くて臭くて

うんこぶりぶりって感じで、

それまでけっこうおもしろかったのに、

最後であれれみたいなところありますけども、

前半の良さと後半のうんこぶりぶり加減を

差し引くと、まあよかったんじゃないかと、

プラスのいいイメージで見終わったって感じっすかねえ。

大雨で学校に二人だけ残って正体を告白するシーンが、

おセンチすぎて笑ってしまった。

男の子がイケメンすぎて、くせえーって感じ。

何を青春してるんだね、チミたちはって

けつの穴がむず痒くなって笑ったし、

森の主になることを選んだ息子がワオーンって遠吠えするのを

聞いた母ちゃんが、突如吹っ切れて生きろ~って

笑顔で叫ぶ所でまたひと笑いです。

くせえー。

なんか「北京原人Who are you」のラストの緒形直人を思い出して笑っちゃった。

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ワイルドな男、中井貴一『ワイルド7』を観たよ【映画】




「ワイルド7」

あらすじ・内容

これはなかなかよかったっすね。

いやね、粗はあるし、全然だなあという感じもするし、

なんだこれっていうのもあるんだけど、

まあ、そういうとこはまあ置いといて

よかったねという感じがしましたな。

ゴレンジャーですよ。

特撮戦隊ヒーローですよ。

今時、バイクですよ。

しかも、バイクにライダースの革ジャンに首元は赤いスカーフですよ。

もうこれでこれはいいという気になったね。

一周回ってこれはこれでいいかみたいな。

邦画でバイクアクションというのも珍しくて見てて楽しかったし、

銃撃戦もけっこうよかったので、

オートバイに革ジャンでアクションというビジュアル面が

がんばってて、それだけでよかったみたいな感じかなあ。

まあ、不満なとこもあるけどね。

凶悪犯たちという設定のワイルド7の面々の不良臭が不足してるのが残念。

今の俳優に尖った狂犬の雰囲気を出す演技は不可能だから、

これはないものねだりで言っても仕方ないだろね。

本物の宇梶剛士さんもメンバーだけど、

さすがに年をとってるから狂犬臭はもうない。

瑛太なんかもう全然なのよ、殺気がまったくない。

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全員悪人 完結。北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』を観た【映画】



「アウトレイジ ビヨンド」

あらすじ・内容

小日向「先輩~、ひどいじゃないですか~。こいつ(防弾チョッキ)を着てなかったら死んでましたよ(ニタリ)」

ビート「バカヤロー、てめえこのやろー、しぶといやつだな(苦笑い)」

次回作「アウトレイジ アルティメット」乞うご期待!全員不死身。

どうなんすかねえ。

北野武映画っていうのがよくわからないんだよなあ。

映像的な面白さは、「HANABI」がピークで、

後はよくわからなくなったという印象で、

前作の「アウトレイジ」もなんか違うんだよなあって感じでした。

よくわからないっていうのは、

北野武映画といえば、

ハリウッド的な刺激的な映像とテンポで見せる系でいくのか、

ヨーロッパ映画的なしんみり湿っぽさと写真のような止まった絵で見せる系でいくのかでいうと

圧倒的にヨーロッパ映画スタイルなわけなんすけど、

その止まってる絵に力がないっすね、最近のビート映画には。

北野武監督の映画の源流はヨーロッパ映画にあるので、

ハリウッド系の動きの激しい映像作りではないのはわかるのだけど、

初期のころの尖った感じがまるでないんすよねえ。

独特の雰囲気っていうかなあ、そういうのがあんまりなくて、

ただあんまりうまくないものをみたなって感じがするんすよ。

動きがまったく感じられない止まった映像ばかりで、

そこに独特の北野ならではの雰囲気がないので、

退屈というか、安い映像だなと思ってしまう。

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映画史上誰も作らなかった吸血鬼映画、岩井俊二監督『ヴァンパイア』を観たよ【映画】




「ヴァンパイア」

あらすじ・内容

久々の岩井俊二。

相変わらず抜群に映像がいいっすねえ。

ホームビデオで撮ったみたいななんてことない画質なんすけど、

カメラをどこに置いてどっから被写体を狙ってどう動かしてっていうのが

最高にうまいのか、なんだろな編集もいいんだろなあ、

映像のつなぎ方も抜群で、

なんてことない地味な映像でありながら、

ダイナミズムというか緩急を感じる映像になってて、

ひきつけられる感じなんすよねえ。

うまい。

嫌味なほどうまい。

大げさな豪華さがない、むしろ貧相な質感でやってるのが

うまさが逆に引き立つみたいな。

BGMも気取ってていいんじゃないすかね。

これまた打ち込みそのままかみたいな

貧相なピアノとかストリングスの音楽なんだけど、

そのチープ感が貧相ではなく良い感じになってるみたいな。

ヴァンパイアという題名どおり吸血鬼の話なんすけど、

これが変わってるというかなんというか。

主人公の教師は自殺サイトで死にたがってる人を物色して、

一緒に死のうと言って誘い出しては血を抜いて相手を殺してる人。

日本でも自殺サイトで一緒に自殺してくれる人を探して、

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お隣さんはヴァンパイア『フライトナイト/恐怖の夜』を観ました【映画】




「フライトナイト/恐怖の夜」

あらすじ・内容

これはいまいちでしたね。

ヴァンパイアものなんすけど、

吸血鬼ホラープラス学園ラブコメな要素があるんだけど、

どっちもいまいちな感じになってしまってる。

隣に引越ししてきた男が実はヴァンパイアなのではないかという

ドキドキサスペンスはまったく盛り上がらない。

主人公の友達が以前からコリン・ファレルを探ってたので

もう最初から正体がバレてるので、

なんか変だなあ~、おかしいなあ~、もしかしてヴァンパイア?

いや、そんなわけないか~みたいなどっちかわからない状態での

スリリングなやり取りの描写っていうのがない。

始まってすぐ正体わかってますからねえ。

学園ドラマのほうもいまいちっすねえ。

主人公はどっちかというとぱっとしないグループの奴だったわけ。

友達とふざけたアクション映画のまね事みたいな動画を作ったりするような

まあ、オタクな奴だったのだけど、

なぜか学園の中でも、あいつとやりてえという男子がわんさかといる

イケてる女の子と付き合ってんの。

なんで恋人になったのかがよくわからんしなあ。

隣人がヴァンパイアというサスペンスな展開が進むうちに、

二人の距離が縮まって恋心が生まれるみたいな展開ならわかるのだけど、

もう最初っから付き合ってんだからドラマもクソもないもんで。

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妻夫木聡・浅野忠信・チャンミン、金塊強奪作戦『黄金を抱いて翔べ』を観た【映画】




「黄金を抱いて翔べ」

あらすじ・内容

うーむ、役者たちの熱い演技は買う。

その心意気は買うけれど、

役者たちの演技を活かせる見せ方ができてたのかというと、

うーむ…って感じっすかねえ。

俳優たちの演技っていうかなりきり度は良い感じで、

画面からにじみ出てくるものがあったんすけどねえ。

食材はいいものが揃ってたけど、

調理方法がいまいちだったみたいな。

チグハグ感っていうんすかねえ。

話の中心が見えてこないっていうかねえ。

銀行の地下に保管されている金の延べ棒を奪取する話なんすけど、

アウトローたちのミッション成功にかける戦いを描く

痛快クライム・サスペンスとして描くのか、

それとも犯罪計画よりもキャラクターたちの人間ドラマを描く、

人情劇として描くのか。

それがはっきりとしないどっちつかずで、

欲張って両方やろうとして両方共が中途半端になってるみたいな感じで

役者たちの演技はいいし映像に雰囲気もあるのに、

なんだかよくわからんなというモヤモヤが残るんすよ。

やっぱり欲張り過ぎたんだろなあ。

原作は読んだことないんすけど、

小説を映画に翻訳するんなら、

やっぱどこを取り上げるのか話を絞らないとだめなんだろね。

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ワインとおしゃべり、時々恋―それが女たちの読書会。『ジェイン・オースティンの読書会』を観ました【映画】




「ジェイン・オースティンの読書会」

あらすじ・内容

読書会ブームなんてものがあったらしいっすね、アメリカでは。

そんなブームほんとにあったんすかねえ。

読書会って本読み会とは違うみたいです。

ポエトリー・リーディングとか本の読み聞かせとかは、

海外でポピュラーに行われてるのは時々耳にするんすけど、

読書会ってのは、本を決めて読んで、

その感想をみんなで言い合う会のことみたいです。

でもまったく堅苦しくなくて、

飲み会のネタに本を使って集まってるだけって感じでした。

この映画ではジェイン・オースティンをテーマにしてた。

その読書会のメンバーがおりなす人間模様。

夫が突然去っていって離婚したての人がいたり、

シングルを貫いているブリーダーの人がいたり、

レズビアンの若い娘、SF好きのプログラマー、

離婚6回のやたら大物っぽい人とか、

いろんな人達がわいわいとドラマを繰り広げる。

ジェイン・オースティンの作品や登場人物について語る彼らの人生は、

オースティン作品に並ぶとも劣らない波瀾万丈ぶり。

女ざかりの女たちが集まれば色恋沙汰に発展するのが当然で、

色っぽい話もありますね。

あれ?この状況はあの作品のあのキャラクターと同じ状況ではないのか…みたいな。

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